無茶(読み)ムチャ

デジタル大辞泉 「無茶」の意味・読み・例文・類語

むちゃ【無茶】

[名・形動]
筋道が立たず、道理に合わないこと。また、そのさま。「無茶を言う」「無茶な考え」
程度がはなはだしいこと。度を越していること。また、そのさま。「無茶飲酒
知識がないこと。また、そのさま。
生国はいづれ片田舎の者…江戸の事は―なり」〈滑・浮世床・初〉
[補説]「無茶」は当て字
[類語]狂的アブノーマル異常特異異状異例非常別条不自然変ちくりん変てこ変てこりん余りおかしい異様奇異奇妙みょう面妖めんよう不思議不可解不審奇怪奇態風変わり妙ちきりんけったいおかしなきてれつ珍奇新奇珍妙奇抜奇警奇想天外突飛ファンシー突拍子もない言語道断めちゃむちゃくちゃめちゃくちゃめちゃめちゃ滅法法外無理乱暴無体理不尽非理不当不条理不合理不自然非合理

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「無茶」の意味・読み・例文・類語

むちゃ【無茶】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動 ) ( 「無茶」はあて字 )
  2. 筋道がたたないこと。道理に合わないこと。また、そのさま。めちゃくちゃ。
    1. [初出の実例]「無茶(チャ)じゃ 無薬袋也」(出典譬喩尽(1786)四)
  3. 乱暴に扱ったり、乱雑にしたりすること。また、そのさま。
  4. だめにしたり無視したりすること。かえりみないこと。また、そのさま。
    1. [初出の実例]「無茶(ムチャ)にする気になったりゃこそ、この頃尋ねてござんしても、隠れて逢はぬぢゃござんせんか」(出典:歌舞伎・心謎解色糸(1810)四幕)
  5. 程度がふつうでないこと。度をはずれていること。また、そのさま。めちゃ。
    1. [初出の実例]「馬車は如何です。無茶(ムチャ)に廉くって、腕車(くるま)よりお疾うござい」(出典:義血侠血(1894)〈泉鏡花〉一)
  6. 知らないこと。知識がないこと。また、そのさま。
    1. [初出の実例]「生国はいづれ片田舎の者、遊学の間四五年になれど、江戸のことはむちゃ也」(出典:滑稽本・浮世床(1813‐23)初)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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