焼付く(読み)ヤキツク

デジタル大辞泉 「焼付く」の意味・読み・例文・類語

やき‐つ・く【焼(き)付く】

[動カ五(四)]
焼けて跡などがつく。「床にタバコの跡が―・く」
心に強く残る。深く印象として刻み込まれる。「脳裏に―・く」
[動カ下二]やきつける」の文語形
[類語]付くくっつくひっつくへばりつくこびりつく付ける触れる吸い付く焦げ付く吸着

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「焼付く」の意味・読み・例文・類語

やき‐つ・く【焼付】

  1. [ 1 ] 〘 自動詞 カ行五(四) 〙
    1. 焼けて跡などが付く。焼けてくっつく。こげつく。
      1. [初出の実例]「即ち其の石に焼著(ヤキツキ)て死(みう)せぬ」(出典古事記(712)上(兼永本訓))
      2. 「放っておけば、あまりの高熱でシリンダは焼きついてしまう」(出典:マイ・カー(1961)〈星野芳郎〉二)
    2. はっきりと刻まれる。強い印象を受ける。
      1. [初出の実例]「ああうつくしいと思った時に、其表情はぴしゃりと心のカメラへ焼き付いて仕舞った」(出典:草枕(1906)〈夏目漱石〉二)
  2. [ 2 ] 〘 他動詞 カ行下二段活用 〙やきつける(焼付)

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