熱対流説(読み)ねつたいりゅうせつ(その他表記)convection current theory

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「熱対流説」の意味・わかりやすい解説

熱対流説
ねつたいりゅうせつ
convection current theory

1933年オランダの F.ベーニング=マイネッツが提唱した学説で,マントルの部分に熱対流として物質の流れがあり,これによって地殻を引きずり,地向斜をつくったり,造山運動を起したりするという説。近年では海底の熱流量の測定技術が進歩し,海洋の海嶺などの部分で異常に高い値を示すことが判明した。このような場所は熱対流が上昇してくるところとみられる。この熱対流が横に移動して大陸や,海洋底の移動が引起されると考えられている。また熱対流が再びマントル内に潜入するところで海溝ができたり,マントル内でマグマが形成されたりするとみられ,多くの大規模な地質現象を説明することができる有力な学説となっている。

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