燕町(読み)つばめまち

日本歴史地名大系 「燕町」の解説

燕町
つばめまち

[現在地名]燕市みなみ一―七丁目・殿島とのしま一―二丁目・秋葉あきば町一―四丁目・水道すいどう町三―四丁目・白山はくさん町二丁目・燕

小高こたか村の西、なかくち川左岸の自然堤防上にある在郷町川向かわむか(燕川原とも向川原とも称する。現殿島・南地域)を含み、その南は井土巻いどまき村に接する。明応六年(一四九七)一二月一三日の水原憲家譲状(大見水原氏文書)によれば、憲家が嫡子三郎(景家)に新御恩(憲家の代になって与えられた新地)「津波目分」を含む五ヵ所の所領を譲っている。元和六年(一六二〇)の三条御引渡郷村帳(幸田重寛氏文書)は「つばめ村」とし、村高は一九二石七斗余。同九年幕府領となる。正保国絵図は燕村とし、四五六石余とある。慶安二年(一六四九)村上藩領となり、貞享元年(一六八四)郷村高辻帳は燕町として一五二石余。文政七年(一八二四)には本田二一三石六斗(田畑とも)・見取新田三二七石五斗(同)野手高一石、村高五四二石一斗になる(「御案内帳」田野家文書)。野手や野手開新畑・須頃新田が川向いにあって、検地と川欠け・再開発が繰返されている。郷蔵は九ヵ村と組合で、敷地二反余が除地である。古信濃川(中ノ口川)に船渡しが一ヵ所あった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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