最新 地学事典 「燧ヶ岳火山」の解説
ひうちがたけかざん
燧ヶ岳火山
Hiuchigatake Volcano
福島・群馬・新潟県境にある尾瀬ヶ原の北東の福島県南西隅に位置する基底8×6km,比高約700m,標高2,356mの山頂北側に大きな火口をもつ成層火山。気象庁の活火山名は燧ヶ岳。全岩SiO2量が54.5~68.5wt.%の安山岩からデイサイト質の岩石でおもに構成される。活動は15~20万年前のモーカケ火砕流堆積物および燧ヶ岳─七入軽石の噴出に始まり,完新世には1回の岩屑なだれの発生と複数回のマグマ噴火があったと考えられている。岩屑なだれの発生により南東麓の尾瀬沼が形成。麓の桧枝岐に残る16世紀の洪水の記録は水蒸気噴火によるものと解釈され,それが最新の活動とされる。この噴火の直前に山頂部の御池岳溶岩ドームが形成されたと考えられる。
執筆者:及川 輝樹
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

