精選版 日本国語大辞典 「燼」の意味・読み・例文・類語 ほた‐くい‥くひ【燼・榾杭】 〘 名詞 〙① 燃え尽きないで残った木。火の燃え残り。もえさし。もえくい。もえがら。[初出の実例]「母、吾田鹿葦津姫、火燼(ホタクヒ)(〈別訓〉もえくひ)の中より、出で来て」(出典:日本書紀(720)神代下(鴨脚本訓))② =ほた(榾)[初出の実例]「どろほたくいにきたない者にしたぞ」(出典:玉塵抄(1563)一六) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
普及版 字通 「燼」の読み・字形・画数・意味 燼18画(異体字)10画 [字音] ジン[字訓] もえのこり・たきぎ[説文解字] [字形] 形声声符は盡(尽)(じん)。燼の初文はに作り、は〔説文〕十上に「火の餘なり」とあり、火の上に燃え残りの木がある形である。[訓義]1. もえのこり、もえかす、ほだくい。2. たきぎ。3. あまり、のこり、いきのこり。[古辞書の訓]〔新字鏡〕燼 介知宇佐无(けちうさむ)、介知乎佐牟(けちをさむ)、、保太久比(ほだくひ)〔和名抄〕燼 毛江久比(もえくひ) 〔立〕燼 ハヒ・モエクヒ・タキギ・ヲキ・ホタクヒ[語系]燼・zienは同声。その繁簡の字。盡dzienは声は近いが、器中を滌(あら)う形の字で、形義は全く異なるが、ただその尽きる意を用いたのであろう。[熟語]燼灰▶・燼骨▶・燼▶・燼滅▶・燼余▶・燼▶[下接語]遺燼・煙燼・火燼・禍燼・灰燼・空燼・紅燼・劫燼・収燼・宿燼・焼燼・燭燼・煤燼・焚燼・余燼・燼 出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報