父子草(読み)チチコグサ

精選版 日本国語大辞典 「父子草」の意味・読み・例文・類語

ちちこ‐ぐさ【父子草】

  1. 〘 名詞 〙 キク科の多年草。各地の山野や路傍に生える。高さ一五~三〇センチメートル。茎・葉ともに白い綿毛を密布。葉は根生、および茎にまばらに互生し、長さ約三センチメートルの線形で先がとがる。春、枝先に数個の光沢のある赤褐色の頭花が密につく。和名母子草に対して名づけたもの。《 季語・春 》
    1. [初出の実例]「ちちこぐさ。はなのいろはちちこくさにてみゆれどもひとつもえだにあるべきはなし」(出典:躬恒集(924頃))

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動植物名よみかた辞典 普及版 「父子草」の解説

父子草 (チチコグサ)

学名Gnaphalium japonicum
植物。キク科の多年草,薬用植物

出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報

世界大百科事典(旧版)内の父子草の言及

【ハハコグサ(母子草)】より

…花期が9~11月であるところから,和名がつけられた。チチコグサG.japonicum Thunb.(イラスト)も山野や家の近くに普通な多年草である。総苞は鐘形で長さ5mm,総苞片は3列で暗褐赤色を帯びる。…

※「父子草」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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