父子草(読み)ちちこぐさ

精選版 日本国語大辞典 「父子草」の意味・読み・例文・類語

ちちこ‐ぐさ【父子草】

〘名〙 キク科多年草各地山野路傍に生える。高さ一五~三〇センチメートル。茎・葉ともに白い綿毛を密布。葉は根生、および茎にまばらに互生し、長さ約三センチメートルの線形で先がとがる。春、枝先に数個の光沢のある赤褐色の頭花が密につく。和名母子草に対して名づけたもの。《季・春》
躬恒集(924頃)「ちちこぐさ。はなのいろはちちこくさにてみゆれどもひとつもえだにあるべきはなし」

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デジタル大辞泉 「父子草」の意味・読み・例文・類語

ちちこ‐ぐさ【父子草】

キク科の多年草。山野に生え、高さ15~30センチ。葉は細く、葉の裏面や茎に白い綿毛が密生。春、茶褐色の花を密につける。果実にも白い冠毛がある。名は、似ているハハコグサに対してつけたもの。 春》

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動植物名よみかた辞典 普及版 「父子草」の解説

父子草 (チチコグサ)

学名Gnaphalium japonicum
植物。キク科の多年草,薬用植物

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