出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
中国の家具で,人が寝たり座ったりするための細長い台状のもの。すなわち今日のベッドの類の総称。古代中国では倚座の習慣はなく,その上に席などの敷物をしいて平座し,接客や会食を行う平台としても用いられた。同種の家具に榻(とう)がある。唐代末期以降は,倚座が普及するようになり,以来,一般に,牀はベッド,榻は周囲に囲いのついた高い平座用の台状家具をそれぞれ指していう。一方,漢代の文献に見える〈胡床(牀)〉は,これらとは異なるもので,その名のごとく当時西北地方より伝来した,本来は軍隊の携帯用折り畳み椅子で,後世の交椅,日本でいう床几(しようぎ)に相当する。漢代の画像,宋代以前の絵画に描かれた室内家具や現存する明・清時代の家具遺品を見ると,一般的な平台式ベッドの牀のほか,上部に蓋(おお)いのつく架子牀,榻と同様の周囲に囲いのある羅漢牀,下部を炕(カン)(オンドル)にした炕牀など,さまざまな類型がある。また,日本の正倉院には聖武天皇所用と伝える〈御牀〉が遺る。
執筆者:田中 淡
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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