片岡信子(読み)カタオカ ノブコ

20世紀日本人名事典 「片岡信子」の解説

片岡 信子
カタオカ ノブコ

江戸時代末期〜大正期の女性 片岡直温の母。



生年
天保2年8月1日(1831年)

没年
大正8(1919)年5月25日

出生地
土佐国高岡郡佐川郷(高知県)

旧姓(旧名)
山口

経歴
山口彦作の長女として生まれ、郷士・片岡孫五郎直英に嫁ぎ国事に奔走する夫を助けて脱藩、勤王志士を援助する。慶応3年夫の死後、極貧生活の中2人の息子(後日共に関西政財界の重鎮として活躍)を養育した。晩年桃山で送り、恵まれた中で養蚕機織などに励み質素倹約に努めるなど賢婦として知られる。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「片岡信子」の解説

片岡信子 かたおか-のぶこ

1831-1919 幕末-明治時代,片岡孫五郎の妻。
天保(てんぽう)2年8月1日生まれ。夫に協力し,武市瑞山(たけち-ずいざん),那須信吾ら土佐(高知県)の尊攘(そんじょう)派の活動を援助する。夫の死後は子供の養育に専念。のち子の直輝(なおてる)・直温(なおはる)は,政財界で活躍した。大正8年5月25日死去。89歳。土佐出身。本姓は山口。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

今日のキーワード

ビャンビャン麺

小麦粉を練って作った生地を、幅3センチ程度に平たくのばし、切らずに長いままゆでた麺。形はきしめんに似る。中国陝西せんせい省の料理。多く、唐辛子などの香辛料が入ったたれと、熱した香味油をからめて食べる。...

ビャンビャン麺の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android