片掛村(読み)かたかけむら

日本歴史地名大系 「片掛村」の解説

片掛村
かたかけむら

[現在地名]細入村片掛

庵谷いおりだに村の南東にあり、東方を神通川が大きく蛇行し、西にはほら(八三一・八メートル)が迫る。当地の同川左岸は東野ひがしのとよばれ、片方がえぐられたような地形から地名が生じたという説と、片津なる武士が建立した寺を片津のお掛所と称したことにちなむとする説もある。小菅こすげ(庵谷峠)の峠下集落として飛騨街道宿場となり、銀山が所在したこともあって賑いをみせた。南北朝末より室町時代初期と推定される伊田保西猪谷村年貢目録(仁和寺文書)に「弐貫八百文 かたかけまち口御ねんく」とみえる。正保郷帳に村名がみえ、高二五七石余、田方七町五反余・畑方九町六反余。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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