牛庭原(読み)うしにわはら

日本歴史地名大系 「牛庭原」の解説

牛庭原
うしにわはら

[現在地名]郡山市安積町牛庭

江戸時代笹川ささがわ村の西方笹原ささはら川南岸の台地と丘陵地に広がっていた原野。地名は前九年の役で源義家が阿部氏征討の調伏を祈る経文を牛二頭に積み運ぶ途中、当地で牛が倒れたこと、また一説に郡山の虎丸長者が観音堂造営のため材木運搬用の牛道を造り、荷牛を放し置いたことに由来すると伝える。南北朝期に合戦場ともなった(奥陽仙道表鑑)。天文一七年(一五四八)に伊達稙宗勢と須賀川二階堂勢とが当地で合戦している(同書)。江戸時代には笹川成田なりた川田かわだの三ヵ村入会草刈場であった。明治一五年(一八八二)愛媛県の旧松山藩士一五戸が三五町余を借地して入植

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android