デジタル大辞泉
「調伏」の意味・読み・例文・類語
ちょう‐ぶく〔テウ‐〕【調伏】
[名](スル)
1 《「ぢょうぶく」とも》仏語。
㋐心身をととのえて、悪行を制すること。
㋑祈祷によって悪魔・怨敵を下すこと。降伏。
2 まじないによって人をのろい殺すこと。
「呪咀―の願を満てしめ」〈浄・賀古教信〉
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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ちょう‐ぶくテウ‥【調伏】
- 〘 名詞 〙
- ① ( 「ぢょうぶく」とも ) 仏語。怨敵、悪魔、敵意ある人などを信服させ、障害を破ること。また、身心をととのえて、悪業や煩悩などを除くこと。降伏(ごうぶく)。→調伏法。
- [初出の実例]「婢、十善を聞きて心に調伏しぬ」(出典:今昔物語集(1120頃か)三)
- [その他の文献]〔法華経‐信解品〕
- ② まじないなどによって、人をのろい殺すこと。呪詛(じゅそ)。
- [初出の実例]「天慶三年正月二十二日、於二横川一、為レ調二伏坂東凶逆首平将門一限二三七日一勤二修大威徳法一」(出典:日本高僧伝要文抄(1249)浄蔵伝)
- ③ だますこと。また、からかうこと。
- [初出の実例]「ハイみんなして宜しう調伏(テウブク)しておくれ」(出典:洒落本・箱まくら(1822)下)
- ④ 芝居の楽屋で、悪口のことをいう。〔南水漫遊拾遺(1820頃)〕
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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調伏
ちょうぶく
仏教用語。「じょうぶく」とも読む。自身の悪心を抑え除き、善心とすること。対外的には敵意あるものを教化して悪心を捨てさせ、害をもたらすものを打ち破ること。サンスクリット語のアビチャールカabhicāraka(阿毘遮嚕迦(あびしゃるか)と音写)の意訳。降伏(ごうぶく)ともいう。密教修法では四種法(あるいは五種法)の一とされ、行ずる者自身の煩悩(ぼんのう)、あるいは悪行為を行う者の貪(とん)・瞋(じん)・痴(ち)の三根本煩悩、ならびにそれによる行為を取り除き、福楽を獲得させようとするものをいう。その方法には五大明王などの法を修する護摩(ごま)法がある。すなわち、行ずる者自ら面を南に向けてうずくまって座り、身に黒色あるいは青色の衣を着け、飲食および供養物もまた、黒色あるいは青色のものを用い、黒月(月の後半)の23日または24日の正午あるいは中夜のときから始める法である。
[小野塚幾澄]
出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
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調伏
ちょうぶく
仏教用語。「じょうぶく」とも読む。 (1) 自己の身心を制御して悪を排除すること。 (2) 害意のある者を修法により撃破すること。特に密教で行われる。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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