牛後(読み)ギュウゴ

デジタル大辞泉 「牛後」の意味・読み・例文・類語

ぎゅう‐ご〔ギウ‐〕【牛後】

牛の尻。強大な者の後に従い、使われる者のたとえ。牛尾。→鶏口けいこう

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「牛後」の意味・読み・例文・類語

ぎゅう‐ごギウ‥【牛後】

  1. 〘 名詞 〙 ( 牛のしりの意から転じて ) 強大なものの後に従い、使われる者のこと。大きな組織の中で、いつまでも低い地位にとどまる者のこと。牛尾(ぎゅうび)。→鶏口(けいこう)
    1. [初出の実例]「筆有苦耕。雖進退之為牛後」(出典本朝文粋(1060頃)三・論運命〈大江朝綱〉)
    2. 「貴方は牛後の人とななりそ」(出典:両足院本山谷抄(1500頃)一六)
    3. [その他の文献]〔戦国策‐韓策・昭侯〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「牛後」の読み・字形・画数・意味

【牛後】ぎゆう(ぎう)ご

牛のしり。強い者の部下となる。〔史記秦伝〕臣聞く、鄙(ひげん)に曰く、(むし)ろ口と爲るも、牛後と爲ること無(なか)れと。

字通「牛」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

ドクターイエロー

《〈和〉doctor+yellow》新幹線の区間を走行しながら線路状態などを点検する車両。監視カメラやレーザー式センサーを備え、時速250キロ以上で走行することができる。名称は、車体が黄色(イエロー)...

ドクターイエローの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android