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牧会神学 ぼっかいしんがくTheologia pastoralis; Pastoraltheologie

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

牧会神学
ぼっかいしんがく
Theologia pastoralis; Pastoraltheologie

教会の司牧 (→牧会 ) に関する学。すなわち実践神学の一分科で,イエス・キリストが基礎を据えた教会の救霊活動についての学的叙述をいう。元来司牧の語義は必ずしも一義的ではなく牧師の行為すべてをいうもの,教会管理に限るものなどさまざまであった。牧会活動に関する資料としては『ルカによる福音書』 10章などが有名で,そこにはキリストの最初の教訓が述べられている。これを詳しく取上げたのはナジアンズのグレゴリウスであり,クリュソストモス,アンブロシウス (『役務者の職務について』 De officiis ministrorum) ,アウグスチヌス (『キリスト教教義論』 De doctrina christiana) もそれについて考察したが,牧会活動について原理的な検討を加え学的に基礎づけたのは F.シュライエルマッハーであって,C.ハルムスの"Pastoraltheologie"という書物が現れたのは 1830年のことである。牧会神学は 20世紀に入ってからようやく盛んとなり,H.アスムッセン ("Die Seelsorge"1935) ,E.トゥルナイゼン ("Die Lehre von der Seelsorge"46) ,W.トゥリルハース ("Der Dienst der Kirche am Menschen,Pastoraltheologie"50) ,Y.コンガール ("Théologie des laïques"58) らが著名である。また,おもに 20世紀中期からのアメリカにおいては,信者の精神的指導の必要から,精神医学の技法を取入れた牧会カウンセリング pastoral counsellingなども発展してきている。

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