牧野虎次(読み)マキノ トラジ

20世紀日本人名事典 「牧野虎次」の解説

牧野 虎次
マキノ トラジ

明治〜昭和期の牧師,社会事業家 同志社総長。



生年
明治4年7月3日(1871年)

没年
昭和39(1964)年2月1日

出身地
滋賀県

別名
筆名=朝陽学人

学歴〔年〕
同志社普通学校〔明治25年〕卒,エール大学神学校〔明治35年〕卒

学位〔年〕
神学博士

主な受賞名〔年〕
京都市名誉市民

経歴
明治25年渡米、エール大学に学び、帰国後土佐、京都、ハワイのマキシカゴなどの教会で牧会に従事、社会事業にも尽力。大正11年満鉄初代社会課長、大阪府嘱託を経て、昭和6年同志社大学講師となり、文学部神学科内に専攻の社会事業学を設置、社会奉仕活動を展開。のち京都府社会福祉協議会長、教育委員長を務めた。13年同志社総長事務扱、16〜22年第11代総長。この間軍部、官憲弾圧を文学部東亜研究所や工業専門学校を設けて切り抜けた。戦後は世界平和を説いて世界連邦建設同盟京都連合会長、国際宗教同志会会長として活躍、米国政府の永久市民権を与えられた。著書に「旧新約全書総論」「基督の人訓」「針の穴から」など。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「牧野虎次」の解説

牧野虎次 まきの-とらじ

1871-1964 明治-昭和時代の牧師,社会事業家。
明治4年7月3日生まれ。同志社英学校新島襄(じょう)の教えをうける。明治32年渡米してエール大にまなぶ。帰国後キリスト教伝道と社会事業にあたった。昭和16年同志社大総長。昭和39年2月1日死去。92歳。近江(おうみ)(滋賀県)出身

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

367日誕生日大事典 「牧野虎次」の解説

牧野 虎次 (まきの とらじ)

生年月日:1871年7月3日
明治時代-昭和時代の牧師;社会事業家。同志社総長
1964年没

出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の牧野虎次の言及

【生江孝之】より

…明治・大正・昭和にわたる社会事業界の理論および実践上の著名な指導者として,留岡幸助,山室軍平,牧野虎次(1871‐1964)等とともに記憶さるべきキリスト者。仙台に生まれ,青山学院で神学,1902年からボストン大学で宗教学,社会学を学び,特に社会事業創成期のアメリカの新機運に触れ,また欧米諸国を歴訪して,海外の新知識を日本的土壌に着実に開花させるために,非凡の努力を傾注した。…

※「牧野虎次」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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