犬羊(読み)けんよう

精選版 日本国語大辞典 「犬羊」の意味・読み・例文・類語

けん‐よう‥ヤウ【犬羊】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 犬とひつじ。
    1. [初出の実例]「仁恤麒麟異 迷方似犬羊」(出典:性霊集‐一(835頃)遊山慕仙詩)
    2. 「猛虎の犬羊(ケンヨウ)を喰(くら)ふがごとく」(出典:読本唐錦(1780)一)
    3. [その他の文献]〔論語‐顔淵〕
  3. 犬やひつじのようないやしい者ども。賊徒などをののしっていう語。
    1. [初出の実例]「後生の栄耀を望んで泪を犬羊(ケンヤウ)の天に淋(そそ)ぐ」(出典:太平記(14C後)一七)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「犬羊」の読み・字形・画数・意味

【犬羊】けんよう(やう)

犬と羊。裘(かわごろも)としては下なるもの。〔礼記玉藻〕犬羊の裘(きう)には裼(せき)(表衣)せず。せざるときは裼せず。裘の裼するは美を見(しめ)すなり。

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