狂態（読み）キョウタイ

デジタル大辞泉

きょう‐たい〔キヤウ‐〕【狂態】

正気とは思われない振る舞いや態度。「酔って狂態を演じる」
[類語]気違いざた・痴態

出典　小学館

精選版 日本国語大辞典

きょう‐たいキャウ‥【狂態・狂体】

1. 〘 名詞 〙
2. ① ( 狂態 ) 常軌を逸した行動や有様。
   1. [初出の実例]「流石の若者共も愕然として狂態も出し得ずして退きたり」(出典：随筆・甲子夜話（1821‐41）二四)
   2. 「無遠慮にも本来の狂態を衆目環視の裡に露出して」(出典：吾輩は猫である（1905‐06）〈夏目漱石〉七)
   3. [その他の文献]〔陸游‐福建到任謝表〕
3. ② ( 狂体 ) 詩歌などで、滑稽の趣を含んだ体裁。
   1. [初出の実例]「狂体十首は普通の歌として視たる神楽、催馬楽の体を参酌して試みに作りたるものなり」(出典：長塚節歌集（1917）〈長塚節〉明治三六年)

出典　精選版 日本国語大辞典

普及版 字通

【狂態】きよう（きやう）たい

とりとめもないようす。宋・陸游〔福建、任に到りて謝する表〕念ふに臣、すること年り。ほ未だ狂態を除(さ)らず。

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出典　平凡社「普及版 字通」