デジタル大辞泉 「狗子仏性」の意味・読み・例文・類語 くし‐ぶっしょう〔‐ブツシヤウ〕【×狗子仏性】 禅宗の公案の一。狗子(犬のこと)に仏性があるかないかという論議を契機として、有無に対する固定した見方を打破する論。趙州狗子ちょうしゅうくし。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「狗子仏性」の意味・読み・例文・類語 くし‐ぶっしょう‥ブッシャウ【狗子仏性】 〘 名詞 〙 仏語。犬に仏性があるかないかという問いによって、有とか無とかという固定した見解をうち破るための禅宗の公案の一つ。古来、入門者のきわめて通過しがたい難問とされている。趙州(じょうしゅう)狗子。趙州無字。[初出の実例]「禅宗に立る狗子仏性(クシブッシャウ)の無といふも、世間妄昧のものの、今はあり今はなしといふとはちがふなり」(出典:浮世草子・好色破邪顕正(1687)中)[その他の文献]〔無門関〕 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例