狭間田新田(読み)はざまだしんでん

日本歴史地名大系 「狭間田新田」の解説

狭間田新田
はざまだしんでん

[現在地名]氏家町狭間田

狭間田村の北に位置し、奥州街道が北部を通り、一里塚がある。狭間田村の枝郷。寛永一六年(一六三九)板戸いたど(現宇都宮市)の坂本市郎右衛門の出願によって新田村として認可された(「新田村起立認可状」坂本省三文書)。初め宇都宮藩領、寛延二年(一七四九)下総佐倉藩領、安永三年(一七七四)上知されて再び宇都宮藩領となり、嘉永三年(一八五〇)幕府領となり幕末に至る。奥州街道氏家宿の助郷高九九石余を勤めた(往還雑記)。前掲起立認可状によると、喜連川藩境に出作した一五名は無役、五年間は荒野として無税、今後の新開地は狭間田村の年貢より一割引、他所より無断で入村してきた牢人・百姓を勝手に居住させないなどの条件があった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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