猪鼻堰(読み)いのはなのせき

日本歴史地名大系 「猪鼻堰」の解説

猪鼻堰
いのはなのせき

[現在地名]長久手町岩作 色金

香流かなれ川を挟んで北と南に相対する色金いろがね山と高根たかね山の間に築かれた灌漑用の堰。上流前熊まえぐま下流岩作やざことでは十数メートルの落差があり、渇水期には岩作は干害を受けることが多かったので、村民はここに水神を祀り井戸を掘って、その井端に木や石を積重ねたのが堰の起りといわれ、別名石定井いしじよういという。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

土砂災害

大雨や地震が誘因となって起こる土石流・地滑り・がけ崩れや、火山の噴火に伴って発生する溶岩流・火砕流・火山泥流などによって、人の生命や財産が脅かされる災害。...

土砂災害の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android