玉垣の(読み)タマガキノ

デジタル大辞泉 「玉垣の」の意味・読み・例文・類語

たまがき‐の【玉垣の】

[枕]
玉垣を「みづがき(瑞垣)」ともいうところから、「みつ」にかかる。
「―三津の港に春なれば」〈曽丹集
玉垣の内の意から、「うち」にかかる。
「―内外うちとの神の御末にて」〈謡・羽衣

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精選版 日本国語大辞典 「玉垣の」の意味・読み・例文・類語

たまがき‐の【玉垣の】

  1. 美しい垣の内の意で、「内(うち)」にかかる。
    1. [初出の実例]「其上天地はなにを隔てん玉垣の内外(うちと)の神の御末(みすゑ)にて」(出典:光悦本謡曲(1548頃))
  2. 玉垣と「瑞垣(みづがき)」が類意であるところから、「瑞垣」の「みづ」と類音地名「みつ(三津)」にかかる。
    1. [初出の実例]「たまかきの三津の船戸に春なればゆきかふ人の花をたむくる」(出典:曾丹集(11C初か))

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