玉祥寺(読み)ぎよくしようじ

日本歴史地名大系 「玉祥寺」の解説

玉祥寺
ぎよくしようじ

[現在地名]菊池市玉祥寺 居屋敷

居屋敷いやしきにある。江月山と号し、曹洞宗。本尊勢至菩薩。長禄四年(一四六〇)二月一八日の菊池為邦安堵状(玉祥寺文書)に寺名がみえ、「野原郷之内倉満牛水」の田畠を安堵されている。菊池為邦が菩提寺として建立したと伝えるが、開基年代については享徳元年(一四五二)・同二年など諸説がある。開山は竺庵仲尖。「一統志」に「江月山玉祥禅寺者後花園院享徳元年丙申九州都督菊池肥後守為邦造此寺」とある。「肥後名勝略記」には「菊池廿代為邦公の菩提寺也、開山の名未考之、寺は挟間河の上にあり、佳景の地也」と記されている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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