王欽若(読み)おうきんじゃく(その他表記)Wáng Qīn ruò

改訂新版 世界大百科事典 「王欽若」の意味・わかりやすい解説

王欽若 (おうきんじゃく)
Wáng Qīn ruò
生没年:962-1025

中国北宋政治家。字は定国,諡(おくりな)は文穆(ぶんぼく)。江西省新喩の出身,淳化3年(992)の進士。皇太子時代の真宗と結びつき敏腕な実務家として頭角をあらわし,1001年(咸平4)副宰相に栄進。対契丹外交で寇準と対立したが,その失脚とともに勢力を握り,丁謂ら江南出身の財務官僚の中心となる。天から祥瑞がくだったことにして,真宗に各地で盛大な天地の祭りをさせ,国庫蓄財を流通にまわした。17年(天禧1)から2年宰相をつとめた。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「王欽若」の意味・わかりやすい解説

王欽若
おうきんじゃく
Wang Qin-ruo; Wang Ch`in-jo

[生]建隆3(962)
[没]天聖3(1025)
中国,北宋初期の政治家。新喩県 (江西省) の人。字は定国。諡は文穆。進士甲科の出身で,翰林学士参知政事,資政殿学士,昭文館大学士に累進。太師中書令を贈られた。『冊府元亀』の編纂者

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世界大百科事典(旧版)内の王欽若の言及

【冊府元亀】より

…1000巻,目録10巻。王欽若,楊億らの奉勅撰。1005年(景徳2)から13年(大中祥符6)にかけて完成された。…

※「王欽若」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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