参知政事(読み)さんちせいじ(その他表記)Cān zhī zhèng shì

精選版 日本国語大辞典 「参知政事」の意味・読み・例文・類語

さんち‐せいじ【参知政事】

  1. 〘 名詞 〙 中国官名特命を受けて政治に参与した高官。宋の時代から置かれ、明のとき廃止された。副宰相参政。執政。〔宋史‐職官志一〕

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改訂新版 世界大百科事典 「参知政事」の意味・わかりやすい解説

参知政事 (さんちせいじ)
Cān zhī zhèng shì

中国の官名。北宋太祖は,宰相(同平章事)趙普が1人で強大な権限を掌握することをおそれ,964年(乾徳2)薛居正(せつきよせい)と呂余慶とを副宰相として参知政事に任命した。これが参知政事のはじまりで,宰相より低い格に付けられ,執政と称された。神宗(1068-85)の官制改革で中書侍郎門下侍郎に改められたが,南宋で参知政事の名にもどり,元代にも置かれた。職務は宰相と交替して決裁に当たり,百官への号令も行った。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「参知政事」の意味・わかりやすい解説

参知政事
さんちせいじ
can-zhi zheng-shi; ts`an-chih chêng-shih

中国の官名。唐代に,宰相をさすことがあったが,宋の初めになると副宰相を呼ぶようになり,数名がおかれた。一時廃止されたが,南宋で復活した。

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