理無し(読み)コトワリナシ

精選版 日本国語大辞典 「理無し」の意味・読み・例文・類語

ことわり【理】 無(な)

  1. [ 一 ] 判断決断がない。
    1. [初出の実例]「又仁和寺の若宮をやなど定めさせ給ひけれど、ことわりなくて、一日は過ぎて」(出典:今鏡(1170)三)
  2. [ 二 ]
    1. 道理にあわない。道理をわきまえない。
      1. [初出の実例]「天地の神の理(ことわり)(なく)はこそあが思ふ君に逢はず死(しに)せめ」(出典万葉集(8C後)四・六〇五)
    2. 理由がない。筋が立たない。
      1. [初出の実例]「おきたるそこの文どもを見ればといへば、典薬がいらへ、ことわりなきおほせなりや」(出典:落窪物語(10C後)二)
  3. [ 三 ]ことわり(断)無し

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

2022年度から実施されている高校の現行学習指導要領で必修となった科目。実社会や実生活で必要となる国語力の育成を狙いとし、「話す・聞く」「書く」「読む」の3領域で思考力や表現力を育てる。教科書作りの...

現代の国語の用語解説を読む