日本歴史地名大系 「瑜塔」の解説 瑜塔ゆぎとう 和歌山県:伊都郡高野町高野山本中院谷瑜塔[現在地名]高野町高野山龍光(りゆうこう)院後山の上にある。「続風土記」によれば、初め大(だい)塔北方の獅子(しし)嶽上にあったが、永正年中(一五〇四―二一)延焼ののち、龍光院の西、現在の三角(さんかく)池の北の台地に再建された。その後度々焼失し、現在のものは昭和六年(一九三一)の再建。塔名は「金剛峯楼閣一切瑜伽瑜祇経」の経題により、大塔に対して小(しよう)塔ともよばれ、「続風土記」の旧記考証によれば、貞観二年(八六〇)真然が造立を企て、同一二年八月に完成、本尊・画像などは寛平五年(八九三)会理がつくったという。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報