瓢町(読み)ひようたんまち

日本歴史地名大系 「瓢町」の解説


ひようたんまち

[現在地名]西区しん町一丁目

新町しんまち遊廓内を東西に通る三本の町筋のうち、中央を東西に貫く両側町。廓内の中心的な町で、町筋の東西に大門があり、東大門西横堀にしよこぼり川に架かる新町橋に続く。明暦元年(一六五五)の大坂三郷町絵図に「ひやうたん町」とみえる。廓内では開発が最も早く、慶長年中(一五九六―一六一五)には伏見ふしみ町・呉服ごふく(現東区)辺りにあって又一またいち町と称したが、元和五年(一六一九)道頓堀どうとんぼり川沿いに移転して瓢箪(現南区)と称し、寛永七年(一六三〇)または八年当地に移った(色道大鏡、「古来より新建家目論見一件」成舞家文書)


瓢町
ふくべちよう

[現在地名]滑川市瓢町

北陸街道の南に位置し、西はうま町、南は寺家じけい村、北はなか町。延宝年間(一六七三―八一)に綿屋七兵衛という者が中町酒造業を始め、酒男たちがその裏地に二、三軒の家を構え、出口のない町となったのが町名由来と伝える(「滑川町誌」など)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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