生女(読み)ナマオンナ

デジタル大辞泉 「生女」の意味・読み・例文・類語

なま‐おんな〔‐をんな〕【生女】

未熟な女。一人前でない女。
「かやうの―こそは、ものたばかりはすめれ」〈宇津保嵯峨院
身分のいやしい女。
「もしは―などして言はすることこそあれ」〈かげろふ・上〉

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精選版 日本国語大辞典 「生女」の意味・読み・例文・類語

なま‐おんな‥をんな【生女】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「なま」は接頭語 )
  2. 中途はんぱな女。未熟な女。つまらない女。
    1. [初出の実例]「かやうのなま女こそはものたばかりはすめれ」(出典:宇津保物語(970‐999頃)嵯峨院)
  3. 生女房である女。身分の低い女。
    1. [初出の実例]「れいの人は、案内するたより、もしはなま女などして、いはすることこそあれ」(出典:蜻蛉日記(974頃)上)

き‐おなご‥をなご【生女・木女】

  1. 〘 名詞 〙
  2. きおんな(生女)
    1. [初出の実例]「祇園の二軒茶屋是もき女(ヲナゴ)ばかりでは色気がないとて」(出典談義本・養漢裸百貫(1796)五)
  3. きおんな(生女)

き‐おんな‥をんな【生女・木女】

  1. 〘 名詞 〙
  2. まだ男を知らない女。また無風流な女。きおなご。
    1. [初出の実例]「木をんなもあればある世を姥桜〈丿身〉」(出典:俳諧・玉海集(1656)一)
  3. ( 木女 ) 不妊の女。きおなご。

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