姥桜(読み)ウバザクラ

デジタル大辞泉 「姥桜」の意味・読み・例文・類語

うば‐ざくら【×姥桜】

葉が出るより先に花が開く桜の通称。ヒガンザクラ・ウバヒガンなど。葉がないことを「歯無し」に掛けた語という。
女盛りを過ぎても、なお美しさや色気が残っている女性
[類語]オールドミス老嬢

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「姥桜」の意味・読み・例文・類語

うば‐ざくら【姥桜・乳母桜】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 葉が出るのに先だって花がひらく桜の通俗的な総称。花がひらくとき、葉(歯)がないことによる名称という(大和本草(1709))。ひがんざくら。うばひがん。《 季語・春 》 〔俳諧・毛吹草(1638)〕
  3. かなりの年増でありながら、なまめかしい人。
    1. [初出の実例]「小町桜もおひぬれば、身はももとせのうば桜」(出典:浄瑠璃・賀古教信七墓廻(1714頃)桜祭文)
  4. 貴人の乳母を埋めた傍に植えたなどの伝承をもつ桜。また、その伝説。広く各地に分布する。

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