生心(読み)ナマゴコロ

デジタル大辞泉 「生心」の意味・読み・例文・類語

なま‐ごころ【生心】

なまはんかな風流心。
「昔、―ある女ありけり」〈伊勢・一八〉
好色な心。
「兄一万は―、顔を赤めてさしうつぶき」〈浄・根元曽我〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「生心」の意味・読み・例文・類語

なま‐ごころ【生心】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「なま」は接頭語 )
  2. なまはんかな気持中途はんぱな風流心。未熟な心得。
    1. [初出の実例]「むかし、なま心ある女ありけり」(出典:伊勢物語(10C前)一八)
    2. 「世間にはかへぬ命なるべき事になま心にて独ぐちぐちと胸にかためてとかず」(出典:浮世草子・男色大鑑(1687)六)
  3. 色好みな心。好き心。色気色情春情
    1. [初出の実例]「兄一万はなま心、顔を赤めてさしうつぶき」(出典:浄瑠璃・根元曾我(1698頃)三)

いき‐ごころ【生心】

  1. 〘 名詞 〙 生きているという実感。生きているような気持。生きたここち。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

ローマ法王ともいう。ラテン語 Papaの称号はカトリック教会首長としてのローマ司教 (教皇) 以外の司教らにも適用されていたが,1073年以後教皇専用となった。使徒ペテロの後継者としてキリスト自身の定...

教皇の用語解説を読む