生目神社(読み)いきめじんじや

日本歴史地名大系 「生目神社」の解説

生目神社
いきめじんじや

[現在地名]宮崎市生目

亀井山かめいやまにある。祭神は彦火瓊瓊杵尊・彦火火出見尊・鵜茅葺不合尊・誉田別尊と藤原景清。旧県社。旧称は生目八幡。眼病に効験著しいといわれ、「日向国の生目さま」の通称で親しまれている。弘治二年(一五五六)六月吉日の土田帳写(予章館文書)によると、生目八幡領として跡江あとえ小松こまつ・生目・新名爪にいなづめの内に合せて田数五町二反・屋敷二ヵ所があった。元禄年中(一六八八―一七〇四)延岡藩主有馬氏から地方一石が寄進された(国乗遺聞)。元禄一一年の寺社境内領除地覚写(奈古神社文書)ではこの一石は除地とされている。祭神の藤原景清は平家滅亡後回復を図るが達せず源頼朝軍に捕らえられ、その際「源家ノ栄達ヲ見ルニ忍ビズ」(宮崎県史蹟調査)として両眼を失ったという。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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