産業別組合会議(読み)さんぎょうべつくみあいかいぎ(その他表記)Congress of Industrial Organizations; CIO

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「産業別組合会議」の意味・わかりやすい解説

産業別組合会議
さんぎょうべつくみあいかいぎ
Congress of Industrial Organizations; CIO

アメリカの労働組合組織。 1935年アメリカ労働総同盟 AFL内の分派活動組織として発足し,自動車鉄鋼アルミニウム,化学その他の基幹産業部門でめざましい組織活動を展開。 36年 AFLより追放され,38年に J.ルイス会長に正式に独立した運動組織となった。産業別組合主義をとり,未熟練労働者の組織化を重視した点に特色があり,1930年代後半のアメリカの急激な労働運動発展の推進力となった。しかし第2次世界大戦後内部の「赤狩り」を行うなど保守化の傾向を強め,55年 AFLと合併した。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「産業別組合会議」の意味・わかりやすい解説

産業別組合会議
さんぎょうべつくみあいかいぎ

AFL-CIO

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の産業別組合会議の言及

【ルイス】より

…1930年代に,ワグナー法に代表されるニューディール期の労働・社会立法を背景にして,アメリカ労働総同盟(AFL)内部に,当時未組織であった重化学工業分野を組織化するにあたって,職業別か産業別かという組織原則をめぐる対立が生じた。ルイスは,産業別組合主義の旗頭として活躍し,35年にUMWAをAFLから脱退させ,産業別組合会議(CIO)の結成に向かった。鉄鋼,自動車,ゴム,電機などの基幹産業に強力な産業別組合をつぎつぎに組織し,CIOをAFLに対抗しうる勢力にまで成長させた。…

※「産業別組合会議」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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