産褥期(読み)さんじょくき

家庭医学館「産褥期」の解説

さんじょくき【産褥期】

 産褥とは、分娩(ぶんべん)後、妊娠や分娩によって変化したからだ、とくに子宮が、妊娠していないときの状態にもどるまでの期間をいいます。これは、通常6~8週間くらいです。
 子宮の大きさは、しだいに縮小して、約6週間で妊娠前の状態にもどります。
 この間、子宮および(ちつ)からは、悪露(おろ)と呼ばれる分泌物(ぶんぴつぶつ)が出ます。産後1~5日ごろは、血液が多くまざり(赤色〈血性(けつせい)〉悪露)、ついで肉汁のようになり(褐色悪露)、しだいに量が減少します。8~10日以後は黄白色となり(黄色〈白色〉悪露)、4~6週で悪露はなくなりますが、これには個人差があります。
 また、産褥に入ると、お乳が出るようになり、乳房(にゅうぼう)が張ったり、押すと痛みを感じたりします。初めは黄色の初乳(しょにゅう)ですが、産褥3~4日目ごろには、白色不透明の水っぽい成乳(せいにゅう)となります。

出典 小学館家庭医学館について 情報

妊娠・子育て用語辞典「産褥期」の解説

さんじょくき【産褥期】

分娩がすんで、女性の体が妊娠前の状態に戻っていくための時期(期間)をいいます。一般に、分娩後6週あるいは8週までです。

出典 母子衛生研究会「赤ちゃん&子育てインフォ」指導/妊娠編:中林正雄(母子愛育会総合母子保健センター所長)、子育て編:渡辺博(帝京大学医学部附属溝口病院小児科科長)妊娠・子育て用語辞典について 情報

精選版 日本国語大辞典「産褥期」の解説

さんじょく‐き【産褥期】

〘名〙 分娩が終わってから、妊娠や分娩によって変化した母体が、妊娠前の状態に回復するまでの期間。通常六~八週間。産褥。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

世界大百科事典内の産褥期の言及

【産褥】より

…妊娠・分娩によってもたらされた母体の諸変化が,分娩の終了から非妊正常状態に復元するまでの,6~8週間の期間を産褥または産褥期といい,産褥にある婦人を褥婦puerperantという。この期間は子宮復古,乳汁分泌,内分泌機能などの著しい変化を伴い,心理的にも不安定で,産褥ノイローゼ,精神病が起こりやすい。…

※「産褥期」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報

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