田中喜作(読み)タナカ キサク

20世紀日本人名事典 「田中喜作」の解説

田中 喜作
タナカ キサク

大正・昭和期の美術史家



生年
明治18(1885)年2月7日

没年
昭和20(1945)年7月1日

出生地
京都市

学歴〔年〕
京都市立美術工芸学校中退,関西美術院中退

経歴
明治41年関西美術院中退後渡仏し、パリアカデミー・ジュリアンに学ぶ。42年帰国し美術批評と近世日本絵画史の研究に入り、浮世絵の研究家として知られる。昭和2年美術研究所所員となり、19年東京美術学校教授に就任著書に「ルノアール」「マイヨール芸術」「浮世絵概説」などがある。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「田中喜作」の解説

田中喜作 たなか-きさく

1885-1945 大正-昭和時代前期の美術史家。
明治18年2月7日生まれ。田中豊蔵の弟。京都市立美術工芸学校,関西美術院でまなぶ。昭和2年美術研究所所員となり,東京美術学校(現東京芸大)講師をつとめた。浮世絵の研究で知られ,晩年桃山美術と初期文人画を研究した。昭和20年7月1日死去。61歳。京都出身。著作に「浮世絵概説」など。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

367日誕生日大事典 「田中喜作」の解説

田中 喜作 (たなか きさく)

生年月日:1885年2月7日
大正時代;昭和時代の美術史家
1945年没

出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の田中喜作の言及

【画商】より

…東京美術俱楽部は東京のほか大阪,京都,名古屋,金沢に俱楽部をもち,入札競売のほか毎年〈五都展〉を開く。一方,洋画商の草分けは1910年,高村光太郎が開いた琅玕堂(ろうかんどう)で,大正初期に田中喜作の田中屋,川路柳虹の流逸荘,野島康三の兜屋がつづく。昭和初期に牧師出身の長谷川仁がはじめた日動画廊は,戦前は上海,戦後はパリをふくむ10都市以上に支店をもった。…

※「田中喜作」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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