田中眞紀子（読み）たなかまきこ

知恵蔵mini

田中眞紀子

日本の政治家。1944(昭和19)年1月14日生まれ、東京都出身。民主党に所属し、6期、衆議院議員を務める。衆議院外務委員長、文部科学大臣(第17代)。父は第64・65代内閣総理大臣の田中角栄。夫は民主党参議院議員の田中直紀。科学技術庁長官(第52代)、外務大臣(第131代)、衆議院文部科学委員長、衆議院外務委員長を歴任。2012年10月発足の野田内閣(第三次改造内閣)では、文部科学大臣に就任(第17代)。野田内閣は知名度の高い田中眞紀子氏の起用で、次期衆院選をにらんで政権浮揚を図るねらいがあると憶測されている。加えて田中眞紀子氏は、日中国交正常化を成し遂げた父・角栄元首相の時代から中国と交流があるため、野田内閣ではそれを利用して沖縄県・尖閣諸島を巡る日中の緊張を和らげようとしているとも言われている。一方で外相時代、官僚と対立して日本外交を大混乱させた過去があり、野田政権の崩壊を加速させる一因になる可能性も取りざたされている。

(2012-10-02)

出典　朝日新聞出版