田子館跡(読み)たつこだてあと

日本歴史地名大系 「田子館跡」の解説

田子館跡
たつこだてあと

[現在地名]田子町田子 風張

田子の南西、田子川右岸の丘陵地に位置する。集落との比高約二五メートル。東と北には田子川、西には相米そうまい川が巡り、南は沢地(現田子中学校グラウンドの一部)となる。三戸城(現三戸町)西南熊原くまはら川の中流・上流地域を押える地点にあり、西の鹿角かづの地方(現秋田県鹿角郡・鹿角市)に対する防衛にあたった。

慶長三年(一五九八)の館持支配帳に「一田子前館三百石 御紋舞信直公御部屋住」とある。寛政年間(一七八九―一八〇一)の「邦内郷村志」には牛尾うしお館とあるが、この名称は南方に控える牛尾山(現大福山)にちなむものであろう。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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