田野天建神社(読み)たのてんけんじんじや

日本歴史地名大系 「田野天建神社」の解説

田野天建神社
たのてんけんじんじや

[現在地名]田野町 宮ノ原

JR日豊本線の田野駅西方、字みやばるに鎮座する。祭神大国主命・朝鮮百済国王・天児屋根命。旧村社。明治四年(一八七一)田野村仏堂園元倉ぶつとうぞのもとくらにあった田野大宮大明神が現在地に遷座して田野神社改称。大正二年(一九一三)に田野村楠原くすばるの天建神社を合祀し、同三年に田野天建神社と改称。社蔵の田野大宮大明神縁起によると、戦いに敗れた百済王が油津あぶらつ(現日南市)に漂着して田野に落着いたが、あるとき王を乗せた馬が井戸の中に飛込み、王は死んでしまった。その後、田野の有志八人が中心となり宮を建て神として祀ったという。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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