デジタル大辞泉 「太鼓打」の意味・読み・例文・類語 たいこ‐うち【太鼓打】 半翅はんし目タイコウチ科の昆虫。池沼にすむ。体長約3.5センチで、体は土色、紡錘形で平たく、腹端に長い呼吸管をもつ。前脚は鎌かま状で、小魚・昆虫などを捕食する。水中からつまみ出すと、前脚を太鼓をたたくように動かす。本州以南、台湾に分布。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「太鼓打」の意味・読み・例文・類語 たいこ‐うち【太鼓打】 〘 名詞 〙① カメムシ(半翅)目タイコウチ科の水生昆虫。体長三~四センチメートル。体は扁平な紡錘形で、全体に黄褐色の土色。タガメに似て前脚は鎌状で太く、小魚や昆虫を捕えて体液を吸う。尾端に一本の細長い呼吸管があり、先端を水面に出して呼吸する。夜間灯火に飛来することもある。水中で前脚を前後に動かす様子からこの名がある。本州以南の各地の池や小川にすむ。〔生物学語彙(1884)〕② =たいこたたき(太鼓叩)①[初出の実例]「Taico(タイコ) vchi(ウチ)」(出典:ロドリゲス日本大文典(1604‐08))「朝から町をなにかの広告の楽隊がゆく。ラッパふきが一人、笛ふきが一人、タイコうちが一人」(出典:苦の世界(1918‐21)〈宇野浩二〉一)③ =たいこたたき(太鼓叩)②[初出の実例]「旦那様のお気にいろとて、毎日見へるアノ太鼓打(タイコウチ)の蓴菜めまでが」(出典:浮世草子・世間旦那気質(1773)五) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例