甲良(町)(読み)こうら

日本大百科全書(ニッポニカ) 「甲良(町)」の意味・わかりやすい解説

甲良(町)
こうら

滋賀県東部犬上郡(いぬかみぐん)にある町。1955年(昭和30)東甲良、西甲良の2村が合併して町制施行。町名古代の郷荘名に由来。犬上川南岸の沖積扇状地上に位置し、町の西部を近江鉄道(おうみてつどう)、東部を名神高速道路と国道307号が走る。米作を中心とする農業は兼業化が進んでいる。彦根(ひこね)市や東近江(ひがしおうみ)市に近く、両市への通勤も増加しつつあり、肥料コンクリート、繊維などの工場進出もみられる。国宝西明寺(さいみょうじ)本堂、三重塔など文化財も多い。8月に行われる「おはな踊り」は国選択無形民俗文化財。面積13.63平方キロメートル、人口6362(2020)。

高橋誠一


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