男結(読み)おとこむすび

精選版 日本国語大辞典 「男結」の意味・読み・例文・類語

おとこ‐むすびをとこ‥【男結】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 紐などの結び方の一つ。右端を左の下にまわし、右へ返して作った輪に左端を通して結んだもの。女結び、蝶結びと違って、一端を引いてもほどけず、結び目ができる。⇔女結び。〔日葡辞書(1603‐04)〕
    1. <a href=男結び" />
      男結び
    2. [初出の実例]「男結といふは垣やらいなどをゆふ時の結び様也」(出典:随筆・貞丈雑記(1784頃)一六)
  3. 江戸時代、遊里遊女が客に送った起請文(きしょうもん)の一つ。下紐をほどけない男結びにすることを文中に書きこんだもの。
    1. [初出の実例]「外へは首尾の帯とかじと、男結びといへる証文も、わすれて忘れぬ俤(おもかげ)なり」(出典浮世草子好色二代男(1684)二)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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