精選版 日本国語大辞典 「町卒塔婆」の意味・読み・例文・類語 ちょう‐そとばチャウ‥【町卒都婆】 〘 名詞 〙 道しるべとして一町ごとに立てた卒都婆。紀伊国(和歌山県)高野山の壇上から山下慈尊院までの一八〇町(約一九・六キロメートル)の一町(約一〇九メートル)ごとに立てた標石と、壇上から奥院までの三七町に立てた標石。一八〇の標石には胎蔵界の一八〇尊の種子を、三七の標石には金剛界三七尊の種子を刻む。町石。町石卒都婆。[初出の実例]「仍胎蔵の百八十尊の種子、町卒都婆(チャウそとば)に書かる」(出典:梵舜本沙石集(1283)二) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例