デジタル大辞泉
「留木」の意味・読み・例文・類語
とめ‐き【留(め)木】
《「とめぎ」とも》香木を焚いて、香を衣服などに移し留めること。香水の香りもいう。
「品のいい香水の―」〈大仏・帰郷〉
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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とめ‐き【留木】
- 〘 名詞 〙 ( 「とめぎ」とも ) 香木を焚いて、その香を衣服や髪などにしみこませること。また、その香木やその香り。
- [初出の実例]「八重煙左に火焔の留木有り あるひは白むくくれなゐの鬼」(出典:俳諧・投盃(1680)三)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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留木
とめぎ
特定の樹種を指定して伐採を制限したり禁止すること。山林そのものを指定することを留山 (とめやま) という。江戸時代に発達した留木,留山制度は封建領主が用材確保の林業的目的などから行なったもので,万治3 (1660) 年頃から土佐,尾張,加賀などの諸藩で,ひのき,杉,松,けやき,つが,さわら,もみなどの用材種,漆,きり,くすのきなどの特用樹種が指定された。留木,留山の伐採は藩用,公共用のほか許されないのが普通で,禁を犯した者は磔 (はりつけ) ,村追放,入牢,過料などの刑が科せられた。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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世界大百科事典(旧版)内の留木の言及
【留山】より
…尾張藩が自領木曾山林において1665年(寛文5)に制定したヒノキの留山([木曾山]),同期に弘前藩がヒバの美林([津軽ヒバ])を囲いこんだ留山などがよく知られている。広葉樹等の伐採は許可されるが特定の針葉樹は伐採を禁じているような場合は留木(とめぎ)という。留山・留木は藩の資源保護制度とみてよい。…
※「留木」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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