異書(読み)いしょ

精選版 日本国語大辞典 「異書」の意味・読み・例文・類語

い‐しょ【異書】

〘名〙
① 世にまれに見る書物。めずらしい書。異本珍本。〔随筆山中人饒舌(1813)〕〔後漢書‐王充伝〕
② 同じ内容の書で多少異なるところのある書。異本。
儒書に対して道家の書をいう。仙術など神秘的なことを書いた書物。
神皇正統記(1339‐43)上「但異書の説に、混沌未分のかたち、天、地、人の初を云へるは、神代の起(おこり)に相似たり」 〔荘子‐知北遊〕

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デジタル大辞泉 「異書」の意味・読み・例文・類語

い‐しょ【異書】

同一の書でありながら、字句に多少違うところのある書物。異本。「異書校合きょうごう
めずらしい書。珍本。
儒書に対して、道家の書。仙術などに関する不可思議なことを記した秘本

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