日本大百科全書(ニッポニカ) 「異種寄生」の意味・わかりやすい解説 異種寄生いしゅきせいheteroecism サビキン(銹病(さびびょう)菌)のなかには、1代の生活史を全うするのに、たとえば、マツとナラ、モミとシダのように2種のまったく無縁の宿主植物上で、寄生生活を営むことが必要な菌がある。このような寄生生活を、異種寄生という。[今関六也][参照項目] | サビキン 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例 Sponserd by
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「異種寄生」の意味・わかりやすい解説 異種寄生いしゅきせいheteroecism 生活史の時期によって異なる宿主に寄生すること。たとえばコムギのサビキン Puccinia graminisは冬胞子となってムギの切り株中で越冬ののち発芽し,担子胞子をつくり,これがメギに寄生し,メギ上で生じたサビ胞子がムギに寄生し,夏胞子としてムギに再感染し,ムギの時期の終りとともに冬胞子をつくるサイクルを繰返す。寄生動物 (たとえばカンテツ) にも異種寄生の例は多い。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by