疝気筋(読み)センキスジ

デジタル大辞泉 「疝気筋」の意味・読み・例文・類語

せんき‐すじ〔‐すぢ〕【×疝気筋】

疝気のとき痛む筋や筋肉
正しくない系統傍系。また、筋道を取り違えること。
「表むきの筋を通した清潔感がすべて他の―を拭き消した生活の仕上図であり」〈石川淳普賢

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精選版 日本国語大辞典 「疝気筋」の意味・読み・例文・類語

せんき‐すじ‥すぢ【疝気筋】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 正しくない系統。傍系。
    1. [初出の実例]「畠山の重忠も縁者続きの先祖にて、三浦の大介が疝気(センキ)すぢ」(出典:浄瑠璃・雪女五枚羽子板(1708)もんさく系図)
  3. 筋道を取り違えること。見当違いをすること。
    1. [初出の実例]「そこで見識が自づと狭くなって世間を茶にするとか無学を自慢するとか妙な疝気筋(センキスヂ)に発達した」(出典:嚼氷冷語(1899)〈内田魯庵〉)

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