精選版 日本国語大辞典 「痃癖・肩癖」の意味・読み・例文・類語
けん‐びき【痃癖・肩癖】
〘名〙 (「けんぴき」とも。「けんぺき」の変化した語)
① =けんぺき(痃癖)①〔かた言(1650)〕
② =けんぺき(痃癖)②
③ =けんぺき(痃癖)③多く、「あんまけんびき」の形で用いられた。
④ (形動) =けんぺき(痃癖)④
けん‐ぺき【痃癖・肩癖】
〘名〙 (「けんべき」とも)
① 首すじから肩にかけての筋のひきつるもの。肩凝り。打肩。けんびき。〔文明本節用集(室町中)〕
※仮名草子・仁勢物語(1639‐40頃)下「太刀担やい火数多に据へぬれば絶へぬ薬にけんべきもなし」
② 肩から首筋にかけての辺り。けんぺきどころ。けんびき。
※歌舞伎・鳴神(日本古典全書所収)(1742か)「一帳羅をらりにしたわいの。ほんに、けんぺきまで濡れたわいなう」
③ (肩の凝りを治すところから) 按摩(あんま)の術。けんびき。
※雑俳・柳多留‐六(1771)「よし町のけんへきに成るいろは茶や」
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