翻訳|foam rubber
ゴムラテックスを泡立たせたまま凝固させたのち加硫してつくる柔軟な多孔質のスポンジ状ゴム。きわめて比重が小さく(0.05~0.08程度),柔らかく,断熱性もあり,クッション性,耐圧縮疲労性にすぐれる。マットレス,敷布団,まくらなどの寝具用,自動車など乗物の座席クッションなどに広く用いられてきたが,ウレタンフォームの出現によって,経済性やハンドリングの容易さなどからこれにとって代わられた。1962年をピークに生産量は低下の一途をたどっているが,家庭用マットレスなどの用途には現在でも使用されている。ふつう下記の製法でつくられる。まずゴムラテックスに起泡剤としてのオレイン酸カリウム,凝固剤としてのケイフッ化ナトリウム,加硫剤,加硫促進剤,老化防止剤などを配合し,これに空気を吹き込みながらはげしくかきまぜる。吹き込む空気の量によって製品の見かけ比重を容易にコントロールすることができる。次に泡立ったラテックスを金型の中に注入し,型の中でゲル化,凝固させて成形し,加熱することにより加硫する。
執筆者:住江 太郎
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