最新 地学事典 「発育段階説」の解説
はついくだんかいせつ
発育段階説
theory of phasic development
生物の一生はいくつかの発育段階からなり,その発育段階は生理的機能・生活・形態が飛躍的に変化する区切りであること,次の発育段階への移行は相対的に短時間で経過し,その変化は質的に大きく,また個体にとっては危機にあると同時に環境要因の影響を遺伝的に受ける時期であるとする学説。果樹についての研究からI.V.Michurin(1950)が理論的基礎を築き,魚類に関してV.V.Basnetzoff(1957)らの研究がある。T.D.Lysenko(1954)によって学説が集大成された。しかしLysenkoに関しては,種の飛躍的な移行も人為的になしうるとした点に疑問がもたれ,多くの反論がある。
執筆者:小寺 春人
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

