白根鉱山
しらねこうざん
石野集落の西側山麓に位置し、金・銀・銅のほか鉛・亜鉛なども産した。慶長前期の起こりといい、「祐清私記」の「鹿角金山はじまり之事」に慶長三年(一五九八)のこととして、「昔より此処に砂金と申もの有之由聞伝候得共、可掘すべも存ぜねは只音のみにて目には今に見不申候」とある。慶長中期から寛永年間(一六二四―四四)に最盛期を迎え、「祐清私記」の「鹿角金山繁昌」に、
<資料は省略されています>
とその繁栄を記す。慶長一四年には、南部利直が白根金一千枚、砂金五〇斤を徳川家康に献上した(尾去沢・白根鉱山史)。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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