白河神社(読み)しらかわじんじや

日本歴史地名大系 「白河神社」の解説

白河神社
しらかわじんじや

[現在地名]白河市旗宿 関ノ森

白河関跡内に位置。旧村社。祭神は天太玉命・中筒男命・衣通姫命。地元ではせき明神二所関にしよのせき明神と通称される。近世までは住吉玉津島の二社が祀られていたが、明治二年(一八六九)合祀して現社名となる。社伝によれば、成務天皇五年に白河国造塩伊乃己自直命を祀り、国内守護とされ、宝亀二年(七七一)天太玉命・住吉明神・中筒男命・玉津島明神・衣通姫命を祀ったと伝える。「延喜式」神名帳に載る白河郡七座のうち「白河神社」に比定される。宝亀四年一〇月二〇日「白河神」に封戸二戸が与えられた(新抄格勅符抄)。「吾妻鏡」文治五年(一一八九)七月二九日条や「一遍上人絵伝」にみえる「関明神」、応仁二年(一四六八)一〇月当地方を訪れた宗祇の「白河紀行」にみえる「二所明神」は当社前身のことであろう。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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